古い立て時計の 針の音 ゴトゴト重い 気の響き 昔この部屋は 誰の部屋 移り行く時の流れ
揺り椅子揺らす僕ら
また始まりの 鐘の音 古びた時計のある部屋 少しずつ遅れた 時間を 春が来る度にも元に戻す
おじいさんの仕事だよ
春を急ぐ人に 始まりの鐘が鳴り響く
刻みだした時と踊る様に ひらひら飛び舞うバタフライ
かつても森の木に やっと会いに来た 雪解け待たぬまま
春を急ぐ恋が 花を擽り風が吹く