5. 海の見える家

海の見える高台の小さな家 
自由に猫たちが行き来する
風の通り道に 海のさざめきが聞こえる

貝殻を磨いた七色のランプ
木の目を見極めて作ったテーブル
流木のドアの取っ手
珊瑚が響き合う風鈴

あの子がつつましく暮らす海の見える家は
暖かな波の優しさに包まれてる

朝が来ると南の島から 送られた野菜に火を通す
軒下の雑草の種が弾ける その音に耳を澄ます

まだ温もり残る ベットの上に
猫はくっつき合って 丸くなった
夢で魚になって あの海を泳いでる

あの子がつつましく暮らす海の見える家は
暖かな波の優しさに包まれてる

あの子が穏やかに暮らす海の見える家は
豊かな波のきらめきに守られてる